「間宮兄弟」感想

見た後で原作が江國香織と知って、彼女の小説を未読な私は「ああ、こんな作風は女性にウケるわな〜」と思いました。
優しい男性が優しく日常を過ごしていて、周辺の女性はちょっと色々悩んだりトガったりしてる。
そんな空気感が、映画にとても反映されてました。
空気感を出す映画って、ともすると間延びしがちですが、
その辺は監督と役者の力量なのでしょう!
ちっとも飽きがこず、もっとこの兄弟を見ていたいなぁ〜とさえ思いました。
兄演じる佐々木蔵之介と弟演じる塚地が、泣き笑いながら過ごす日常は、本当の兄弟のようで
ラストにドランクドラゴン相方の鈴木がちょこっと出てくるまで、塚地がお笑いコンビの人だなんて忘れてました。
どの日常も同じくらいに過ごしているのと同様に、この映画はどのシーンも好きだけど、
特に、弟がぼったくりバーにカモられて激怒しながら帰宅して兄に体当たりするシーンが、お気に入り。
期待通りいい映画でした。ほっこり。